同人AVの歩き方 ~入門編~

『XCREAM動画配信業界ブログ』は、アダルトコンテンツにまつわるアレコレを主観客観偏見その他織り交ぜ、ポジティブかつ分かりやすくお伝えする徒然四方山井戸端ブログでございます。 

【まずはワタクシことクリちゃんのご挨拶から…】

はじめまして、ワタクシ「XCREAM R18」の中の人…とりあえず「クリちゃん」とでもしておきましょうか。これからゆるゆると、しかし時に切れ味鋭く(?)コンテンツ配信の世界を斬っていこうと思ってますんで、以後お見知りおきを。

ところでメジャーな女優が出演するAVからニッチな個人撮影のフェチ動画まで、アナタの性癖に突き刺さる動画がきっとある「XCREAM R18」ですが、ここ数年でアダルトコンテンツの世界もかなり様変わりしてきたと思います。

中でもここ最近の「個人撮影」「同人AV」の盛り上がりといったらすごいですよね。むしろ「同人ドリーム」的なピークが一旦落ちついて、現在は急激に増えたフリーモデル(事務所などに属さず個人で活動するモデル)と同人監督、そこに風俗のスカウトマンなんかもちょっかいかけに入ってきてちょっとしたカオスになっている印象です。

ぶっちゃけ「同人AVは儲かる」時代は終わったといえますが、関わる人(特にモデル)や販売先であるプラットフォーム(販売システムを提供するウチみたいなサイト)が増えたおかげで情報も得やすく、より参入しやすくなっています。経費の管理や予算の計画さえしっかりやれば、少ない経済的リスクで副業として成立させることも難しくありません。

と、だいぶ前口上が長くなってしまいましたが…そんなわけで記念すべき第一回は、メジャーもマイナーも取り扱い、俯瞰で見てきたプラットフォーム「XCREAM」だからこそ語れる、『同人AVの歩き方』の「入門編」をお送りしようと思います(この題材は今後シリーズとして続けてまいります)。 

【まず同人AVとは?どうやって始めるの?】

「同人」という言葉から連想するのはアニメやコミックなどのオタクカルチャーですよね。そもそも個人制作のアダルト動画が出始めた時は、コスプレ系のものが「同人AV」、それ以外の素人女性を起用したものは「個人撮影AV」というすみ分けがなんとなくあったと思います。今ではどちらもまとめて「同人AV」というくくりになってる感じですが。

そんな、自分が個人事業主となって思い思いのアダルト映像を自由に制作していこう!という「同人AV」ですが、個人ならではの苦労やトラブルがやはり存在します(モデルにも同じく苦労や葛藤、トラブルがありますがそれはまたの機会に)。その苦労というか、最初にぶち当たる壁が「まず何から手を付ければいいかわからない」ということです。

ある日急に情熱が湧き上がってきて、「よし!俺の性癖を映像にして最強のオカズを作りつつネット上の同志たちにも見てもらってそれで経費浮かせて利益まで出しちゃうぞ!!(早口)」となったとしましょう(←大抵の動機はこんな感じだと思います)。でもその段階ではどんな機材で撮ればいいのかわからないし、ましてや出演してもらう女の子ってどうやって段取りするの!?とチンプンカンプンです。

そこで↓↓↓に考えるべきこと、やるべきことを順序だてて挙げてみたのでご覧ください。 

【目指せ同人AV監督チャート】 

①制作する作品のコンセプトとそれに沿った企画

まず自分が何を作りたいのかをはっきりさせないと話になりません。ただ「コンセプト」なんて言われると難しそうに感じがちですよね。まぁ平たくいうと自分がどんなことに興奮するのか、つまり自身の性癖をそのまま企画にすればいいと思います。あと多分作りたいって思うくらいだから、好きで買ってるAVのジャンルもあるはず。まずはその好きなAVを目標に、「自分もこんなの撮りたい!」と参考にしちゃうのもいいかも知れませんね。何事もゼロから生み出すのは大変ですし、最初は模倣からというのはどの分野においても基本ですから。 

②撮影の準備

企画が決まったら、自分のエロい妄想を映像にするために何が必要なのかを考えましょう。まずカメラは必須ですが、何も最初から高額なビデオカメラや一眼レフカメラなどを準備する必要はないとも言えます。実はスマホを駆使して撮影している撮影者もいますし、中古のカメラも安く出回っています。何なら動画撮影専用にカメラ機能が優れたスマホを、普段使いのとは別に買う人もいます。予算に余裕があるのなら一眼レフカメラを買うのもいいでしょうし、ややこしい設定があまりないVlogカメラやGoProなどのアクションカムなど、選択の幅が広がります。カメラと一緒に照明も必要となりますが、大きなライトを左右からドーンと当てるのは最初はハードルが高いかも知れないので、カメラに取り付けられるLEDライトでも最初はいいでしょう。

次に衣装や小道具。例えば企画内容がメイドものであればもちろんメイド服は必要ですし、電マオナニーものなら電マが必要になります。女の子によっては衣装を持ってきてくれることもあるので相談するのも手ですが、思った通りの作品にしたいのであれば持参するのが無難かもしれません。あとタオルなどはホテルのものを使うとして、ローションやコンドームなど、頭の中で撮影の流れをシミュレートしながらその時必要なものをリストアップしておきましょう。カラミ(セックス)や、膣内に指やおもちゃを挿入するような撮影の場合は、膣内洗浄用のビデを用意しておくと女の子も安心します。 

③モデルへの出演依頼

ここが最初の難関で、大抵の人がつまづくのではないでしょうか。撮影者によってモデルへのアプローチも様々で、某つぶやき系SNSを利用する人や出会い系サイトやアプリでマッチングする人もいますし、元々カップルで変態活動をしていて自分の彼女やパートナーに出演してもらうこともありますし。ただどの場合でも、ファーストコンタクトでは細心の注意を払う必要があります。

例えばSNSでお仕事を募集してるフリーモデルが「こんな依頼の仕方はNG!」と怒ってるのが、まず「敬語を使えない」。この時点でほぼアウトだそうです。まぁ普通に考えたら失礼ですもんね。あとは最初のメッセージが「撮影できますか?」とか一言だけのもの、これもアウトになることが多いです。まずはしっかりとした挨拶から入り、「撮影内容(できるだけ詳しく)」、「拘束時間(集合から解散までの時間)、「出演料」は伝える必要があります。そこでモデルからOKが出れば、日時や集合場所、詳細な撮影内容を詰めていく感じです。

そもそもまだ会ってもないから仲良しなわけではないし、信頼関係も築けていないということを頭において、相手も自分もお仕事としてのやり取りをしている感覚で進めると誤解やトラブルは起こりにくいのではないでしょうか。 

④撮影(年齢確認・出演承諾書)

内容に納得してもらい、日程が決まったらいよいよ撮影です。撮影の前日には「明日はよろしくお願いします」、そして当日も「おはようございます、今日はよろしくお願いします」と連絡し、モデルを安心させてあげましょう。これは最近撮影者の連絡なしのドタキャンが多くモデルがナーバスになってるからで、前日と当日の連絡があるだけでモチベーションが変わります。

モデルと合流してホテルやスタジオに入ったら、まず改めて今回の撮影内容と流れを説明し、その後最も大切なことを行ないます。それは「年齢確認」「撮影承諾書への署名」です。これは18歳以上であることを確認し、撮影も本人が了承していることを書面に残す重要な工程です。これは当事者間の確認用の工程であると同時に、販売の時にサイト側から求められる場合があるからで、ない場合は最悪販売ができなくなることもあります。

これらの確認が終わればいよいよ撮影ですが、あとはあらかじめ性病検査へ行っておき、その検査結果も提示しておくといいでしょう。可能なら相手にも検査票を提示してもらうとお互い気持ちよくお仕事ができます。

これまでの準備工程をしっかり踏んでいれば撮影自体はスムーズに行くと思いますが、注意したいのは半日拘束の撮影など長時間に及ぶ場合、しっかり休憩を入れてモデルを休ませることです。目安はシーンの区切りごとに休憩、シャワーなどのタイミングを入れてあげ、その間に自分も次のシーンの準備をするといった感じです。時間内にどうしても撮影を完了させたいあまりこれがおろそかになると、モデルが体調不良をきたしたり、予期せぬ事態に陥ることもあります。飲み物も十分に用意し、長時間撮影なら軽食なども準備するといいでしょう。

それと、これは初心者には重要なアドバイスですが、撮影時はどうしてもという時以外カメラを手持ちせず、三脚などでアングルを固定して撮影するのがおすすめです。着衣で性器が出ないフェチものなら手持ちでガンガンカメラを動かしていいですが、モザイクが必要になるような内容だと、手持ちでカメラが動いているとモザイク処理が尋常じゃなく大変になります。このモザイク作業の大変さでつまづいて挫折し、販売にまでたどり着けない撮影者が本当に多いので、どうか気に留めておいてください。モザイクを外部に発注するのであれば気にする必要はないです。 

⑤編集・モザイク・エンコード

撮影が終わったら編集作業とモザイク作業が待っています。撮った素材の不要な部分をカットし、必要な部分をつなげて自分の望む作品へと仕上げていきます。スマホで撮影した場合、パソコンを持っていなくても編集からモザイク処理までできるアプリが存在します。画面が小さいので特にモザイク処理は大変ですが、できなくはありません。逆にモザイク作業を想定して、あらかじめ撮影アングルなど工夫しておくのもいいでしょう。

パソコンがある場合は編集、モザイク、エンコード(完成した動画を販売に適した解像度やファイルサイズに変換する作業)までできるソフトを購入して作業しましょう。具体的なおすすめソフトなどはまた後日。エンコードは販売サイトによってアップできる上限容量が異なるので、それに合わせた設定でデータを書き出し(エンコード)ましょう。

ちなみにどんなに作業が大変だといっても、それがモザイク漏れや、モザイクをかけない理由には決してなりません。性器が少しでも見えてしまうと法律に触れてしまうので、作業が終わった後も一通り目視で確認して完璧にかかってるかチェックしましょう。ニュースになっていなくても、無修正や過剰なまでのうす消しは日々逮捕者が出ています。 

⑥販売先(プラットフォーム)選び

次はどのサイトで作品を販売するかを決めていきましょう。これまでにあった動画をダウンロード、またはストリーミングで販売するサイトに加えて、近年ではファンクラブサイトも盛り上がっています。

[動画販売サイト]
・XCREAM
・DL Getchu
・Pcolle
・Gcolle
・FC2
・LAXD 他

[ファンクラブサイト]
・Fantia
・Myfams
・Candfans 他

ここで知っておきたいのは、サイトによって売れる動画のジャンルが違うということ。マニア系、フェチ系が強いサイトもあれば、盗撮やパンチラ系が強い販売サイトもあり、また、ツイッターなどのSNSと親和性が高く、サブスク形式の有料会員を集めてクローズドなコミュニティを作り「参加してる特別感」を提供するファンサイトもあって…かなり迷うでしょうが、動画販売サイトならそのサイトの商品ランキングや販売者ランキングを見て自分の作品に合いそうかどうか、ファンサイトならランカーのアカウントの会員数やジャンル、ユーザーのリアクションをチェックして決めるといいでしょう。これだ!というサイトが見つかったら販売者用のアカウントを作成しましょう。

あ、ちなみにあなたの作品はどこかのサイトひとつだけで独占販売しなきゃいけないわけじゃないので、アップロードの手間はかかりますが複数のサイトで自分の作品を片っ端から販売して、売り上げをかき集めるというやり方を取ってもいいかと思います。自分が作業に割ける時間なども考えて決めるといいのではないでしょうか。 

⑦映像送信型風俗特殊営業の許可申請

作品データと販売先の準備ができたらいよいよ販売!といきたいのですが、アダルト動画を販売する場合、「映像送信型風俗特殊営業」の許可を取っておく必要があります。サイトによってはこの届出がないと販売できないことがあるので注意です。

実際に作業をしている場所を事務所として届け出るのですが、例えば今住んでるマンションで届け出たい場合は大家に許可を取る必要があり、ほとんど大家からの許可は得られないでしょう。世の中はアダルトに対してまだ厳しいようです…。

しかしその場合、今はバーチャルオフィスで登記できてしまうので、これを活用する手があります。警視庁のサイトから届出書をプリントアウトし、記入例を元に書類を作り(警視庁サイト:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/fuzoku/style/style2.html)、最寄りのバーチャルオフィスを借りて必要な提出物をそろえて所轄署に届け出ます。無店舗型のお店を自分で持つための申請ということですね。

この手続き、自分でやるとなると、記入などの相談も含めて何度か警察署に行くことになりますが、行政書士に頼むと30万近くかかることを考えれば…と個人的には思います。ちなみに警察署への届け出の費用は、1サイト3,400円です。

この許可申請、やってない人が多いのが実状ですが、せっかくだから堂々とやりたいですもんね~。 

⑧アップロード~販売

さぁ、全ての準備が済んだらいよいよ自分のアカウントに動画データをアップし、作品の紹介文と本編のスクショ画像を登録して販売開始です!ネット上での動画販売のいいところは結果がすぐに見れるということです。例えば「思ってたより販売本数が伸びないなぁ…」と思ったら、似た内容で売れてるものを参考にして、すぐにサムネイル(動画の表紙に当たる画像)を変えてみたり、作品名に効果的なキーワードを入れなおしてみたり、小回りが利きます。売り上げを伸ばすポイントは「常に手を入れてあげる」、これに尽きます。先人のやり方を盗みながら売り上げを上げていきましょう!

 

というわけで今回はここまで。今後はこれらの項目ひとつひとつを詳しく解説していくことで、あなたが同人監督になる手助けをしていけたらと思っております。目指せ!同人監督デビューへの道!!

あ、あと最後に、利益が出たら納税はちゃんとしましょう。それではまた!!